24/02/12 うえのでー

今日は科博の和食展と、東博の光悦と、カラオケに行った。

和食展は行くか迷っていたのだけれど、一昨年の毒展以来行っていなかったので、せっかく興味が湧いたのだし行くか、と思って赴いた。
入場券を買う列――とはいっても自分だけだったが――に並んで待っていたら、係員の人に「大学パートナーシップ対象校の方は学生証をご用意ください」とこちらを見て言われたので「違います」と明言する羽目になった。このところ若く見られるのが悩みなのだが、ここでもか...とやや落ち込み。このことはまた別の日に掘り下げよう。

中身のことだが、あらかじめ覚悟してはいたものの、ガキンチョの多いこと多いこと。普段美術館にばかり行っているせいで久しくその光景を忘れていた。三連休だったからか、ご高齢の方も多く、なかなかにカオスな様相だった。全部見るのにたぶん空いているときの倍以上の時間を要した。
山菜やキノコが好きな自分にとってはそのエリアはとても面白かったし、野菜・魚のエリア、和食の歴史も興味深かった。レプリカだらけなのに面白いのはすごい。ちょっと前の近美のガウディは面白くなかった。最後、監修者の皆さんが「自分にとっての和食」を語っていたのも良かったな。

光悦の方は意外にも空いていた。むしろ中尊寺の方が外まで待機列が伸びているような混雑ぶりだったので、開幕すぐ行っておいてよかった。
正直、謡曲の本を法政大学から借りまくって展示点数を保ったな?という気がめちゃくちゃするスペースの使い方だった(そのおかげで空いているように感じた可能性は大いにある)が、刀・書・漆器・陶芸と、マルチに才能を発揮していたことは十分に理解できた。というか嫉妬した。自分も刀の鑑定して、書を認めて、漆器をデザインして、茶碗を作りたい!

舟橋蒔絵硯箱のインパクトは強烈だったが、個人的には鶴下絵三十六歌仙和歌巻が見られたのが良かった。もう今は手で字を書くことは減ってしまっているけれど、やはり機を見て手ずから書き記さねばならないなと感じさせられた。あと、泉屋博古館東京でやっている漆芸の企画展を先に見ていたのは本当に良かった。漆器の基礎知識があるだけでやはり楽しめる度合いが大きく変わる。しかしどうして光悦は鉛を選んだのか。気になる。

最後、ちょっと時間が余ったのでカラオケに行った。

自分はカラオケに行くと必ず東京事変群青日和を歌う。それで毎度必ず、「突き刺す十二月と伊勢丹の息が合わさる衝突地点 少しあなたを思い出す体感温度」のところで、たぶん100回生まれ変わってもこんな詞は書けないだろうな、と思って涙ぐむ。何食ってたらこんな表現ができるんだろうね。
ファズで歪みまくったギターのソロも良い。何なら自分はそこも歌う。良い曲は楽器別に歌っても気分が良い。イントロ→Aメロの間のベースもそうだ。でもそういうことをすると弾きたくなるので良くない。四次元ポケットでどこでも楽器を取り出せるようになってほしい...。

 

朝から晩まで遊び倒していい祝日だった。ちゃんとした日記が書ける休みは良い休み。うん。

今週は寒暖差が激しそうで憂鬱だが...いろいろ楽しみなこともあるから、まあ、ぼちぼち。