23/06/06 Vacant

また随分と間が空いてしまった。

日中暑くなってきたせいで気付かないうちに体力が削られ、夜になるともう眠くなってしまって、最後まで書き上げられずに寝てしまうことがしばしばあった。そのせいで2日分、それぞれ500文字くらいの文章が下書きの中で眠っている。あなや。

平日は労働に身を窶して疲れてしまうけど、休日は休日でいろいろなところへ足を運んでいるために余裕がない。しかも大抵そとで飲酒してくるものだから、家に帰ったらもうダメダメな状態だ。店を出たときはそんなに酔っていないのに、家に着くまでの間に酔いが回る現象に名前はないものだろうか。

この週末はまずアーティゾン美術館からスタートした。金曜の夜は大雨だったから、どうせ土曜も外出はできないだろうと高を括ってお酒をたーくさん飲んだせいで起床は昼過ぎだった。どうやら天候は良くなっていくようだ、と気付いたときには2時くらいで、それならせっかくだし、と日本橋まで赴いた。

19世紀後半~20世紀前半の西洋画が大好きだから、今回の抽象絵画にフォーカスした企画展*1は待ち望んでいたものだったし、その期待は大当たりだった。総数約250展、3フロアを全て用いた展示は、抽象絵画の歴史と変遷の教科書と言わんばかりで、うち6割を占める石橋財団のコレクションは圧巻と言うほかなかった。

そのあとは某所のバーで、友人に薦められたSMWS*2マッカランをいただいた。人生で飲んだなかで最も美味しいと断言できるレベルで、ただただ感動して文字通り舌を巻いた。バーテンダーに薦められて同じくSMWSのカリラをいただいたが、これも通常のカリラを濃縮したような味わいで非常に印象的だった。

それでもまだ時間があったから、金曜に公開された映画「怪物」*3を観に行った。これはまだ自分のなかでも消化できていない。喉の奥の方にひっかかって、嚥下すらもできていない気がする。余計なことを書くと変な飲み込み方をしてしまいそうだから観た、ということだけ記録しておく。

日曜は買い物やら何やらで普通の一日だったが、夜に蛍を見に行った。東京でも蛍が見られるのだなあという感慨と、故郷の田舎に比べると街が明るすぎることと、蛍を見に来た人の数が多すぎること、いろいろ思いながらまさしく蛍光を眺めていた。スマホのカメラでは全く光を写せなくて、早くカメラを買わねばと思って休日は終わった。

 

やはり休日は2日では足りないな、と思う。

6月は祝日がないうえに梅雨でジメつくし、ゆったりした休日を過ごしても良いかもしれない。傘もまだ買ってないし。