24/01/01 ゆ

大変な地震だった。他の何を差し置いても、そう言うべきだろう。

自分はちょうど、近所のちょっと大きめの神社に行って、おみくじを引く列に並んでいたときだった。ゆったりと進む人の列に、ほとんどすり足で、境内の砂利に畝を作るようについていって、行進が小休止したタイミングでTwitterを(鉄の意思でアップデートを拒んでいるので自分のTwitterはまだ「Twitter」のままだ)開き、タイムラインを更新し、防災アカウントの緊急地震速報ツイートが目に入ってきた瞬間には、その場にいた人間たちのスマホがけたたましく鳴っていた。それとほとんど同時に、目眩かと勘違いしそうな、大きな周期でゆらゆらと地面が揺れ始めた。

あとから震度3,4くらいだったと知ったが、その場にいた人間たちは、自分を含め、「揺れてる、揺れてる」「結構大きい」と騒ぐだけで、しゃがみもしなかったし、逃げもしなかった。それくらいの揺れならこの地震大国で生まれ育った人間は慣れている、というのも恐ろしい話だが、正常性バイアスも働いていただろう。

揺れも収まったタイミングで順番が回ってきたので引いたおみくじは、大吉ではあった。しかし、おみくじとは逆の手に握ったiPhoneの画面に流れてくる地震の情報があまりに常軌を逸しており、かなり動揺していた。ほとんど中身も読まずに括り付け、日本海側に住んでいたり、帰省していたりする友人に連絡を取り、足早に帰宅した。

その後のことは改めて書くまでもない。友人が津波に巻き込まれやしないかと、ずっと気が気ではなかったが、さきほど警報が注意報に変わったので、安堵の度合いは大きく上がった。気を抜くべきではないのだけれど、よかった。

 

本当なら、去年と同じく、新年の目標をいくつか刻み込んでおきたかったが、そんなことをする気も起きないくらい疲れた。平穏な年になってほしい。