23/09/24 こりゃめでてーな

先の三連休で、友人の結婚式に参列してきた。高校の同級生どうしでの結婚だったので、ほとんど同窓会に近いような参列者の顔ぶれで、それはそれは楽しかった。

初めての結婚式だったので些か緊張したけど、ある種のイニシエーション、と言うとズレるかもしれないが、婚姻を節目として、それまでの人生の決算をする喜ばしいイベントだった。どこで生まれて、どう育って、どう出会って、どのように今ここに至ったのかを、その過程で出会った友人たちに囲まれながら振り返り、未来この先を宣誓する、1/2成人式と似たものを感じた。人生がゲームだったなら実績解除のポップアップが出ていると思う。トロフィーの色は銀。

世間知らずがバレるので書きたくないが、人前式というスタイルをこのときまで知らなかった(うしろに十字架あるけど...と思ったけど言わなかった。社会性◎)。進行も知らなかったので、半ば社会見学的な気持ちだったが、新郎がめちゃくちゃ速く、しかも左右で歩幅の違う歩き方で入ってきたところから面白くなってしまって、よく覚えていない。彼は式の最後まで高校の友人ゾーンに一瞥もくれなかったのだが、聞けば「見たら絶対に笑うと思った」ということだった。「笑ったほうが良いだろ!」と思った。

もう気分としては良い映画を見たあとに、すごく良かった!と語りたくなっている状態に近くて、じゃあどこが、と訊かれるとそれはそれで困る、あの感じ。もうとにかく全部よかったのだ!

高校の頃からお似合いの二人だったから、今か今かと皆が待ち望んでいたその式が終わるときには、友人は「ようやく高校を卒業できた気がする」と呟いていたし、別の友人は「これから何を楽しみに生きていけばいいか分からない」とまで言っていた。さすがに大げさだろとも思うが、あながち間違いでもない気がしてくる。

 

手放しで何かを祝福することはなかなか難しいことだと思う。それは、改めて言うまでもなく、単純に羨ましいと感じてしまう人間の気持ちがあるからで、その良し悪しはいかんとも言い難い。

とは言え、今回に限っては心の底から祝福できたと思う。胸を張って言える。それってすごくないか? すごいことだと思う。そういう場に招かれたのも嬉しかった。

もう一週間前のことだが、本当に良い日だった。三次会のカラオケで、「徹夜するぞ!」と意気込んでいたやつから順番にダウンしていったのには呆れたが!