23/05/23 THE POETICAL PRIVATE

またしても拙文をトップに載せてもらえた。

選ばれたり、読まれたりすることを目的に書いているものではないけれど、毎日無数の文章が紡がれているなかで、「編集部お気に入りの記事」に選んでもらえることはやっぱり嬉しい。

が、読み返してみると、文章の構成もリズムもめちゃくちゃだし、もっといい表現があったな...と後悔して恥じ入ることになった。小説を何度も改稿する作家の気持ちが僅かながらに理解できる。

それは実のところ、別の日の記事を読んでみてもそうだ。推敲したものであっても、自分が考えていたこととちょっと焦点がズレているな、と思うことは往々にしてある。自分の記憶が歪曲されているか、ピンボケした言語化に気付かなかったのか。たぶん後者だろう。睡魔と戦いながら書いているのが良くなさそうだ。

かと言って、しゃっきり起きているときから日記を書けるかというと、それは難しい。と言うか、そんな日記の書き方をしているひとがいるだろうか? それはその日の締めくくりとして「今日はこんなことがあって、こんなことを考えた/思った」と記す営みなのに、まだ一日の最大の盛り上がり——もちろん夜のことだ——を差し置いて、その日の決着をつけていいはずがない! 日中の大半を、貨幣を得るための生業に費やしている分、その日の私的な余白を十分に塗りつぶしてからでないと、詩的な、(自分)史的な振り返りはできそうもない。

ところがどっこい、最近はそれら日常を彩る絵の具が氾濫して、当のこの日記が蔑ろにされてしまっている。当初の目標の「百篇」も達成してしまったし。

うーん、やりたいことが多すぎる。時間が足りないぜ。