23/01/13 よろづの言の葉とぞなれりける

今日の(昨日の)プロフェッショナル 仕事の流儀は、校正者だった。

「インターネットの言葉は適当に放り投げられて、ささくれだっている」という言葉が印象的だったが、しかし、個人的にはその粗暴な言葉も、人間が吐き出した素材そのものの味、という趣があって好ましい。

一方で、言葉を紡ぐときにもっと手間暇をかけてあげないと、言葉がかわいそうだ、という主旨の話もあって、これには首肯した。そういうことを目的として、この日記を始めたのだから。

最後の「プロフェッショナルとは。」のシーンで、スタッフの文章に手書きの校正が入ってきたときは、懐かしさと、より良い言葉の使い方を追い求めていく精神と、丁寧な字に、なんだか涙ぐんでしまった。

「その文章に詰まっている情報は正しいのか?」という大前提の確認はやや大向うまで行ってしまっている感触があるが、真面目に文章/言葉それ自体に向き合うという真摯な姿勢を土台に、「その言葉は本当に(その情報を伝えるのに)正しいか?」ということと、では「その言葉をもっと『正しい言葉』に置き換えて、その文章は美しいリズムを保てているか?」ということには機敏であり続けたい。

偶然目について見始めた番組で、もっと言葉を大切に、使いこなせるようになっていきたいなあということを改めて思えたし、やっぱり手書きの文字の方が厚みがある(フォントにも特有の優美さがあるが)のだから、もっと字を書いていこうと思えたので、今日はラッキーな日だったと総括できる。

 

結局、死ぬほど眠かったのにこんな時間まで起きていてしまった。ここまで書いて、インターネットの言葉ももっとつぶさに考えてみてみたいな、と思った。いつかの明瞭な頭の自分に期待したい。

まあ、とどのつまり、「丁寧な言葉」で、「丁寧なインターネット生活」を続けていきまっしょ~い。

 

今日のお酒:ウッドフォードリザーブ