23/04/03 SPARE

やりたいことが多すぎて、圧倒的に時間が足りない。

もともと興味の幅は広い方だと思うけれど、それらの取捨選択が下手だから、全部並行して進めたくなってしまう。しかも、継続しなければどんどん下手になっていくタイプのものを好む節があるので、継続したい趣味で余暇の大半が埋まってしまって、残りの部分に新しいものを入れづらい。現に、あまり本を読めていない。

インターネッツで語り継がれているらしい「この壺は満杯か」というエピソードがある。人生における優先順位を決めないといけないよ、という寓話性のある一節だが、まさしく何に余暇を割くか、ということが優柔不断にも(あるいはどれも大切で)決められないから困ってしまっているというわけだ。

一方で、そういう大切な拠り所は複数用意しておく方がいいだろう、という思いもある。仕事だけが生きがいだったひとが、退職して暇を持て余す、なんていうのはよく聞く話で、なぜだかそれは「そば打ち」を導く枕詞にすらなっている。自分は当然労働アンチなので、そういうことにはならなさそうだが、それでもやはり世の中の流行り廃りとか、環境要因とか、やむにやまれぬ事情(流行り病とか、健康状態とか)で継続が困難になることも目の当たりにしてきたから、リザーバーと言うか、いくつか候補は揃えておくべきだろう。

それに、同じことを繰り返し練習するよりも、異なることをサイクルにして練習した方が上達が早いらしい。講義で聞いただけだけど(同じ講義で1万時間の法則を否定していたのは覚えている)。そういうサイクルを組んで、それなりに上達してきたものを放り出すというのは、なんとも忍びない。

そうすると今度は新しく始めたいものに割く時間が足りない。困った困った。働くことが生きがいと言うのも、それはそれで合理的な適応行動なのかもな...と思いました。

 

今日のお酒:グレンタレット トリプルウッド