23/04/02 新規一点

昨日は終電を逃した。新年度から幸先が悪い。

仕事と住む場所を変えて、早半年。当時は「新しいことが始まる!」という、未知のものに進んでいく高揚感に包まれていて、まだまだ何だってできる、気になったことは何でもやってみよう、という空前絶後のフットワークの軽さを獲得していた。しかし、徐々に、いや、最初の一ヶ月で気付いていたのに見て見ぬふりをしていただけなのだけれど、転職・転居だけでひとが大きく変われるかというと、そんなことはなかった。

心機一転のエネルギーが持続して、行動を起こし続けられるひとは、たぶん初めから心機一転をする必要がないくらいには活動的な気がする。自分で自分のケツをバシバシ叩いて重い腰を上げた人間は、強烈なモチベーション、つまりエネルギー源がないと、すぐにガス欠を起こしてしまうようだ。

ひょっとすると、環境を大きく変えたことで、何かしらは変わっているのかもしれないけど、あまり自覚がない。この日記を書き始めたことは変化のひとつかもしれないが、ときおり自分で読み返すと、随分とポリシーが明確な人間だな...という気分になる。良く言えば芯が通っている、悪く言えば頑固。つまるところ、好悪や判断の基準が人生のなかで強固に凝り固まってしまっていて、そこが変わらないから、変化も生じにくいのだろう。

いや、でも、こうして日記に書くことで、「自分はこう考える」という傾向を、さらに一段上の階層から見つめなおすことができたのは良いことかもしれない。自分を見つめる自分を見つめる自分のレイヤー。

それが把握できたからといって、そこに変化を生じさせることができるか、ということはもちろん別の話で、それができなかったから、こうして「ガス欠だ!」なんて言ってしまっているわけで。

それでも、やっぱり年度も変わったことだし、何か変化を起こしたい。年始に書いたやりたいことも、全然できていない気がする。絵も描けてないし(wacomショップ、絵を描く習慣がない人間が入るには怖すぎる)!

言うは易し、行うは難し、不言実行が一番大事なので、これはある種、自らに対する戒めにしておこう。

 

今日のお酒:クライゲラヒ13年