23/04/17 Павлов

前髪を少し切った。いつも左側の端の部分だけ伸びるのが速くて、鳥の尾羽みたいに跳ね始めるものだから、定期的に切り揃えている。

前髪を切るとき、いつも脳裏には「前髪3mm切ったら見えた 答案真っ白でも未来がバラ色ならよくね?*1」のフレーズが流れていて、特に後半部分に(そうだよなあ...)と感慨深く浸る、ある種のルーティンが出来上がっている。脳細胞に刻まれた古のオタクの呪縛。

それはいいとして、日常における特定の行為や事物と、それにまつわる歌や詩が強固にリンクしていることって往々にしてあるかも、と思った。それはシェイクスピア平家物語を引用したりするようなレトリックではなくて、極めて個人的な、人生の遍歴が色濃く表れる、枕詞的な癖。

夕立ちに遭えば『夕立ち*2』を、安い酒を飲めば『マジメになったら涙が出るぜ*3』を、夕暮れに逢えば『TUESDAY GIRL*4』を。

そういう紐づけは、とびきり好きなフレーズでしか生じないのではないか、と思うけれど、自分以外にそうなる、ということを聞いたこともないし、かと言って人と話しているときにそういうトリガーが引かれることはあまりない。たまにあったとしても、自分はその紐づいた曲を突然にでも歌いだすので、ただ驚かれて終わる(書いてて思ったけどヤバいヤツだな)。

でもきっと、世の中にはたくさんの音楽が好きなひとがいて、それぞれにお気に入りの曲があるはずだから、自分と同じ感じのひともいるんじゃないかな。いて欲しいな。そうじゃないとなんだか恥ずかしいぜ。

 

今日のお酒:ウッドフォードリザーブ