23/01/27 Estd.

日記を書き始めて一ヶ月が経った。やろうと思えば続くものだ。継続は力なり、この世で最も現実に立脚した格言だ。これが何の力になるかは分からないが。

 

継続は力なり、と並んで、最近にわかに納得感をもって、座右の銘その三くらいのポジションに上り詰めてきたやつもいる。思い立ったが吉日、である。

また何やら人生の後悔ポイントの陳列になってしまいそうだが、極めて端的に言えば、やりたいと思ったことは、やりたいと思ったときに、とりあえず始めたほうがいい、ということである。

思い起こせる記憶が二つある。

一つ目は、ジャズにハマっていた学生の時分に、ピアノを始めてみようと思うんだ、と友人に話して、「もう指が固まり始めてるから無理だよ」と言われて、「そうか、そういうものか」と諦めてしまったこと。

二つ目は、大学に入るとき、中学生くらいからずっとやりたかったサックスを、めんどうという理由でサークルに入らず、始めなかったこと。

いずれも、やりたいと思ったときに始めていれば、今ごろ、少なくない年数をキャリアにできていたはずだ。継続は力なり、一番大変なファーストステップを、何かしらの理由で踏み出さないことは、そもそも継続に至る道すらも自ら閉ざすことになる。

だからこそ、とりあえず、ちょっとやってみる、ということが大切だと痛感する。やっているうちに好きになったり、あるいは得意であることが分かったりしたなら、それは生涯楽しめる趣味になるどころか、あるいは生業にすることすら可能かもしれないのだから。

 

そういえば、そのときそのときの判断で、比較検討して切り捨てたものを、あとになって後悔し切望する、あるいはたらればを語ることを、個人的に人生の振り聴と呼んでいる。他人の持っている「それ」に触れることができても、結局は自分自身でつかみ取らねばならない。すでにその機会は永遠に失われていることすらもありえるが。まさしく振り聴だ。

 

どちらにしても、自分の気持ちに正直になること、というのは、ときに論理的にはそうすべきでないと考えられることであっても、お気持ちドリブンでやってみることが大切なのだ。自分が、ひとの背中を押しているのと、同じ動機で。

そういうことだから、今週末はアコギを見に行こうと思う。