23/03/07 ouj

放送大学に出願しようと思っていたことをすっかり忘れていて、慌てて手続きをしていたら、手元にはない書類が必要と言うことが分かり、ドタバタしてしまった。

書類を揃えて提出する、という行為自体、日常生活から少し離れたところにある気がする(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニーでは文字通り日常茶飯事かもしれないが)し、一番誰もが経験しうるそのプロセスは出願なのかも、と思ったりした。いや、放送大学の手続きはかなり簡単ではあるけれど。

そもそもどうして再び学生に舞い戻ろうかと思ったのかも書いておくと、学芸員の資格が欲しいからだ。本当は司書の資格も欲しいのだけど、むしろ司書の方が欲しいのだけど、残念ながら放送大学では取得でないらしい。無念。

それはさておき。美術館や博物館に足繁く通う身として、そこに収集・保管・展示されている資料を扱う人間になれる機会があるのなら、それをふいにはしたくない。学生のときにも同じことを思ったが、そのときにはたしか隔年開講の必修を取りそびれていてどうしようもなかった記憶がある。

それを、母校のちょっとした有名人が学芸員の資格を取るために放送大学に入ったと聞いたので、これ幸いと挑戦してみようと思ったのだった。

放送大学と言うと、必ず「私は学長です」事件(もう10年以上前らしい)を思い出すインターネッツ老人だが、調べてみるとかなりお手ごろな値段と個々人に合った期間で学ぶことができて、なんとも素晴らしい存在だと感じた。いつかは修士がほしいと思っているので、それに向けて学び直すのもまたアリだ。

個人的に、ビジネスに関わる資格はどうにもやる気が起きなくて、それは貴重な私生活の時間を労働にまつわる些事に割いていられるか、という反骨精神なのだろうけど、だからこそ、その裏返しとして、ビジネスとは価値基準が異なる学問の世界には強く惹かれる。自分に才覚や覚悟がないことが恨めしい。

まあ、ひとまずは、書類を揃えるところから...。