ひとの口癖や言い回しがうつりやすくて、ちょっとばかり恥ずかしい思いをした。
口語と文語、いずれにおいても、頻繁にやりとりをするひとの細かい癖とかを無意識のうちに真似してしまって、いつの間にか自分の血肉になっている。
自分自身、だれか特定の個人と頻繁にやりとりをすること自体珍しく、相当そのひとのことを気に入っていたり、好きだったりしないとそんなことは長続きしないので、遺伝子レベルでミラーリングが組み込まれているのかもしれない。
そんなわけでひとの口癖をカービィのようにコピーしてしまうので、共通の友人に対して自分が用いてしまうと、すこ~し空気が変わって、座りが悪くなる。かと言って、「いや、自分はひとの口癖がうつりやすくて、だから元々これが口癖のひとを真似したり、揶揄したりしているわけではなくて、ついうっかり...」と弁解するのも、それはそれで変な癖を暴露することになるので、にっちもさっちも行かなくなる。誤解されるか変な癖があることを自白するかの二択。最悪だ。
でも、きっと、この癖も、親愛の情の表れなのだと思う。相手のことばにまつわる癖を素敵だな、と思わなければ、自分でも同じことばを繰り返し用いたりしないだろう。夫婦が似てくるとか、ペットが飼い主に似るとか、そういう系列の話の一種なのだと思う。
それでも、冷静に考えてみると、他人の癖を自分の癖にする癖があるというのは結構気色悪いので、改めようと思いました。気付くの遅くないか?
今日のお酒:ウッドフォードリザーブ