部屋にヒマワリを飾った。
5月のデザインフェスタで買った一輪挿しをずっと空っぽのまま放置していたのだけど、通りがかった花屋に大層立派なヒマワリがたくさん並んでいたのでとびきり大輪の花を咲かせていた一本を買ってきたのだ。
リンドウとキキョウも並んでいて、彼らの青い花も綺麗だったから迷ったが、やっぱり夏ならヒマワリだろうと惜しかったが諦めた。花器がもっとあればよかったんだけども、あいにくひとつしかなかった。予備を持っておくのは大事だ。花の色にも合う合わないがあるし。
それでヒマワリを飾ってみてだが、部屋に鮮やかな黄色のものがあるだけで気分が華やぐ。これにはちょっと驚いた。おおよそ白い家具で揃えている部屋に、力強い生命力を全身で主張する黄色い花があると、そこだけ明るく感じられる。暖色の効果と言えばそれまでだが、部屋に入って目に飛び込んでくるし、そういう意味で熱量を持っている。
もちろん、普段からヴィヴィッドな色合いのものを好んで買っているから、部屋の中にはライムイエローやヴィヴィッドピンク、それこそ黄色のものもそれなりに置いてあるが、やはり生命は人工的なペイントとはわけが違うのだな、と思った。
もう一つ、水の減るペースには驚いた。一日で50mlは吸い上げているんじゃなかろうか。実家では母親がよく花を飾っていたから、毎日水を替える習慣が自分にも染みついていたが、こんなに水が減るとは気付かなかった。やはり生命は強い。
正直花を飾ることによるメンタルへの効能は想像以上だった。季節を外界から切り抜いて部屋の中に持ってきたような気分になるし、生命力を刺激される気がする(これはシンプルにヒマワリだからかも)。
こんなことなら早く買ってくるべきだった。人生やってみると「なんで早くやらなかったんだ」となることが多くて恐ろしい。何事も一回やってみるべきですね。